2007年07月06日
きれいなトンボ
事務所の前をひらひら優雅に飛んでいる
きれいなトンボを発見した。
隣の家の階段にとまったところを
携帯で撮ったけど、全然きれいにみえない。
このトンボの名前はハグロトンボ
【分布】
本州、四国、九州に分布し、青森県や九州南部では産地が限られる。離島では粟島、佐渡島、淡路島、隠岐、壱岐、対馬、五島列島、天草諸島、甑島列島の下甑島、種子島、屋久島などに分布する。
【名前の由来】
和名の「ハグロトンボ」は翅が黒いことに由来すると思われがちであるが、実際には婦人が歯を黒く染めた「お歯黒」に似た翅の色から「オハグロトンボ」と呼ぼれていたことに由来する。また、歯を黒くすることを「鉄奬つけ(かねつけ)」といったので「カネツケトンボ」と呼ぶこともある。
ほかにもゴクラクトンボ、ホトケトンボ、カミサマトンボなどの呼び方がある。
【形態的な特徴】
体長は60mm(腹長 オス:42〜52mm、メス:40〜48mm。後翅長 オス:35〜42mm、メス:36〜44mm)ほどである。翅が黒いのが特徴で、雌雄とも翅に縁紋をもたない。体色はオスが全体に黒く、腹部背面が金属緑色であるのに対し、メスは黒褐色となる。よく似た種類として、本種と同じように翅が黒いアオハダトンボがいる。
幼虫は体長22〜26mmほどの淡褐色から淡緑褐色をした細いヤゴである。
【生態的な特徴】
成虫は5〜10月頃まで見られ、とくに7〜8月に多い。幼虫は、おもに夜半から早朝にかけて、挺水植物などに定位して羽化する。羽化後の未成熟個体は暗がりを好み、水域から離れて林床で生活する。成熟すると再び水域に戻り、比較的明るい岸辺や流れの中の石、流れに浮かぶ植物などに止まり縄張りを張る。交尾後、メスは単独で水面近くの水中植物の生体組織内に産卵する。極めてまれに潜水産卵をすることがある。
【生息環境】
おもに平地から低山地のヨシやミクリなどの挺水植物や、エビモ、バイカモ、セキショウモなどの沈水植物が繁茂する緩やかな流れに生息する。幼虫は水生植物の繁みの中で植物につかまって生活している。
【生息状況】
青森県や九州南部では産地が少ないものの、かつては全国各地で普通に見られた。しかし、やや暗い林地に接した、水生植物の繁茂する安定した流水が減少しているため、その数を減らしている。
【生態系保全のための留意点】
生息環境の条件として、水辺に水生植物が繁茂していることや流れが緩やかなこと、水域から少し離れた範囲内に未成熟時を過ごせる薄暗い林床があることなどが挙げられる。
羽が4枚ついている。
飛んでいる姿は
風の谷のナウシカで出てくる
腐海を漂う、おっきなトンボのお化けに似ていた。
Posted by 遠州ナビ山下隆宏 at 15:55│Comments(0)