2006年04月12日
佐藤雄一さん、掛川の仕掛人!
やまちゃんが遠州ナビをはじめることができたのも、この方、佐藤雄一さんのおかげ。何かをはじめるきっかけを、みんなにチャンスを、与えてくれる「兄貴」的存在。佐藤さんには、言葉では表現できないくらい、感謝しています。
では、佐藤雄一さんの紹介です。
プロデューサー、デザイナー、NPOスローライフ理事…多様な顔を持つ佐藤さんの職業を一言で言うのは難しい。佐藤さん自身、ひとつの肩書でしか生きられないのはイヤだと言う。
広告よりも、商品開発や商いそのものを計画することを業としようと、広告業から脱サラ。地域・自然・ライフスタイルをキーワードにした商品化、ブランド開発などの「商品化計画・商環境計画」をプロデュースする会社『コンセプト』を設立した。地域の特性をしっかり活かし、普通の生活感覚に根差したわかりやすくて新しい価値を提案するものを作ろうとする。既存のものに当てはめて良しとするのではなく、自分の好みや伝えたいもの、ありたい生活にその商品がどう位置付けられるかを盛り込んでいく。そんな提案をわざわざしてくれる人はなかなかいない。
ライフスタイルを重視してきた佐藤さんは、スローフードやスローライフという言葉が出始めた頃、「スピード重視だったこれまでの生活全般を変えていくその考え方は、粋でオシャレでおもしろい」と感じていた。共鳴したスローライフの街づくりが官の手を離れる頃、その精神を引き継いだ有志とともにNPO法人を立ち上げた。単に趣味が同じより、生活意識に根差す「スロー」が共通ならば人がうまく繋がってくるのでは、と考えたのだ。同じ価値観を持つ仲間が集まり、地域の良さを見直し考えたり話し合うことが、粋な街になる可能性に繋がるのではないか、と。
30歳を前に都会志向から自然回帰に方向転換した。自転車がロードバイクに、釣りがフライフィッシングに、子供の頃の遊びが形を変える。遊び倒していくと、地域や周囲の環境などいろんなことに心をくだけるようになる。例えば、フライフィッシングから川の生態系を知り、川の上流にある山にまで意識が及ぶ。大人になった自転車&釣り小僧が、遊ばせてもらっている自然の場が正しい状態であってほしいと願うのだ。
「仕事を通して、遊び場に正常な自然環境が戻ればなおよい」と、様々な分野の仕事を自身の遊びにも活かして気負いがない。フライフィッシングの話に少年のように目が輝いていたほど、仕事と遊びを限り無く混在化させているのが、佐藤さんのライフスタイルだ。そんなスタイルに惹かれてか、彼の周りには自然と人が集まってくる。押し付けではなく、スローライフをいいな、と思える同じ価値を持つ人を佐藤さんはスローに待っている。
2006.1.17発行 遠州ナビ別冊 ReasoN
Posted by 遠州ナビ山下隆宏 at 10:26│Comments(0)