2006年04月02日
掛川出身のオペラ歌手、榛葉昌寛
昨日は掛川出身のオペラ歌手、榛葉昌寛大兄のミニコンサートがありました。
まず、榛葉さんの紹介↓
現在イタリア在住、世界の名だたる劇場で公演を行なっている榛葉昌寛さん。 ミック・ジャガーに憧れてロック歌手になりたかった高校時代。食べていくために音楽教師の道を選んだ矢先、映画館で偶然観た「椿姫」のあまりの美しい世界に稲妻に打たれたような衝撃を受け、「どうしたらドミンゴ(椿姫の出演者であり三大テノールの一人)のようになれるのか」と、全くのゼロからオペラ歌手を目指した。芸大卒業後はオペラ歌手養成所である藤原歌劇団に特待生として入団した後、イタリアへ奨学生として渡り、師事していた師匠の紹介をきっかけに見事デビューへの切符を手にした。偶然にも演目は「椿姫」。舞台に立つ度、大丈夫と思ったことは一度もないというが、主役を得るための多大な努力は、いいものを創っていくための楽しさにも繋がると言う。
音楽・歌・バレエ・舞台美術と芸術のすべてが集結したオペラを観ることで、人間の可能性を私達は知る。「もっと気軽にオペラに触れてほしい」と、榛葉さんの舞台はお客さんも一緒になって楽しめるスタイルだ。手拍子をしたり、イタリア語の歌を一緒に歌ったりするだけでもステージと客席との距離がグンと近くなり一体感が生まれる。「オペラは崇高なもの」と思わず、ジーンズでもなんでも自分なりの最高のオシャレをしてオペラを観に行き、幕間には人と交流する…そこから発信された情報で人はさらに動く。文化のあるところに経済があるといわれる所以である。将来的には伝統的なものだけでなく、ポップスなど異なるジャンルとの共演や、お客さんと一緒に楽しみあえる華やかでショー的なオペラの形を目指していきたいと語る。オペラを身近なものとして楽しめることになりそうだ。オペラ界で最も脂が乗る40代を目前にした榛葉さんの今後の活躍に期待が高い。
「人に恵まれた人生」と、人との出逢いをなによりも大切にしている榛葉さん。帰国の際にこうして心に直接的に響いて来る歌声を聴けることこそ、私たちが大切にしたい出逢いである
2006、1、17に発行した遠州ナビ別冊「ReasoN」より
大兄(高校の先輩なので)は、とっても気さくな方で、僕のギターの演奏にあわせて、井上陽水の「いっそセレナーデ」なんかを歌ってくれたりします。(かなりお酒を飲んで酔っぱらっている場合に限る)昨日のコンサートでは、ボラーレ、カンターレと会場のお客さんと一緒に歌い、楽しそうに歌うお客さん、リードする榛葉さんの一体感がすごく心地よかった。個人的にはバイオリンを弾いている島岡ともこさんが、お気に入り。島岡さんとデートしたいなぁ(って、そっちかい!)
◆今後の予定
4/15 日本女子医科大学大講堂にてミニコンサート
6/7 イタリア歌曲コンサートツアー 京都イタリア文化会館
6/9 松山全日空ホテル
6/12 静岡県立美術館
6/14 東京イタリア文化会館
7/2 オペラ カルメン ホセ役 東京芸術劇場
Posted by 遠州ナビ山下隆宏 at 13:34│Comments(0)