日々のコラム42 無駄なドーピング

遠州ナビ山下隆宏

2010年03月27日 13:04



掛川市では昨年に引き続き2回目の
地域振興券「お千代小判」が発行される。

2億円分が発行されるのだが
50,000円それを購入すると
5,000円プラスアルファの振興券がついてくるというのだ。

そのプラスアルファは2,000万円。
この2,000万円は市の予算から1,800万円。
残りの200万円は
使用されたお店が10%分を換金料金として支払う。

昨年からみると実に3,600万円を使い
みんなが支払った税金で
地域の商店を助けようという企画である。

もちろん、掛川市の商店でしか使用出来ない。
しかも、商工会議所に加入している商店だ。

しかし、実際、この券が使用されるのは
よその街が資本の大型店舗が多い。
小型店は一枚も使用されなかったというケースが多々ある。

ひとり50,000円までしか購入できないので
この街でこれを購入できる人は
たったの2,000人である。
1家族50,000円までという設定ではないので
例えば平均3人家族で買いにいくとしたならば
行き渡る戸数は約700戸。

700戸ぐらいしか恩恵をうけないのだ!

掛川全体の戸数は約40,000戸である。
50件に1件ぐらいしかそのプレミアムが利用できない。

これは公平ですか?

あっと言う間に売り切れるし、
市民が容易に知りえるような広報活動もない。

「お千代小判」は
掛川市のある一部の人たちが得をする
不平等な一過性の企画ではないか?

3,600万円もあるならば
もっと未来の街づくりに向けた投資ができるのではないか?
広告への投資の仕方と同じである。
そのときだけの売上げを上げる企画ではなく
未来に向けて会社のイメージづくりをする
そんな広告がお金を無駄に使わない考え方である。

3,600万円あったなら
ほぼ1戸に1,000円ずつ地域振興券を配れるではないのか?
そっちの方が市民に対して平等な税金の使い方だと思うが…

まぁ、様々な考え方があります。
ご笑読ください。

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