ショーシャンクの空に…

遠州ナビ山下隆宏

2015年09月02日 21:19




ある日アンディーはレッドに言った。
”希望・・・希望とはいいものだよ。だぶん一番のものだ。決してなくならない”。
しかしレッドはこう反論する”そんなものは塀の中じゃ不必要だ”と・・・。



何度観ても、やっぱり素晴らしい。
筋立ての緻密さや物語の面白さ、ほとんど非の打ち所がない。
それにしてもなぜこんな特異な状況での物語にわれわれが強く感情移入してしまうのだろうか。
われわれを取り巻く現実がいかに厳しく、
そこからの脱出がいかに絶望的に見える場合であっても、
人は希望を捨ててはいけない。

今のこの現実とは違う、別の、希望に満ちた世界があることを信じなけれないけない、
そういうことをこの映画が訴えているからだろう。
われわれもまた今の一人一人の現実のなかにしっかり取り込まれているのではないか、
そこから勇気を出して抜け出そうとすることを、
諦めているのではないか、そういうことを考えた