今井克宏さん、三鞍の山荘シェフ

遠州ナビ山下隆宏

2006年04月06日 16:12


「世界料理オリンピック優勝」の肩書きをもつ静岡県が誇る伝説の料理人・今井克宏さんに、やまちゃんが始めて会ったのは、今年の2月のある日曜日。「ルーツファーム」という菊川市にできたトマト農園の取材に、忙しい中ご同行いただいた。遠州ナビの編集長・夏目久美は、過去に2回ほど「三鞍の山荘」(今井さんの経営する森町にあるオーベルジュ)の取材に伺っているので普通の表情だったが、やまちゃんはかなり緊張した。
 現れた今井さんは、革のジャンバーに黒いズボン、白髪交じりのこざっぱりしたへアースタイル。「こんにちは、すいません、わざわざ起しいただいて。早速、取材に入ります」とやまちゃんが言うと今井さんは服を脱ぎはじめた。「僕がシェフのかっこうをしたほうが絵になるでしょ」。流石、世界のシェフ、演出まで考えてくれていた。しかも、2月の寒空の中、うす〜いコック服。われわれは、かなりの厚着。。。。申し訳ないなぁと思うやまちゃんでしたが、すご〜い元気な今井さん。「さぁ。うまいトマトができたかなぁ」と子供のような表情で畑に向かう。道中の話しでは、やまちゃんが気を使うというよりも今井さんが場を和ませるような質問を投げかけてくれました。「どこの出身なの?」「森町の生まれで、今は菊川に住んでいます」「そうか、森の出身かね。僕もね、なが〜いことかけて森町のあの場所・三倉を見つけたんだよ〜」。話していくうちに、森町の共通の知人がいたり、果ては元・ヤマハの会長の川上さんの自宅で創った料理の話しまで、興味深い事柄が続々。どちらが取材されているのかわからないくらい、本当に気さくな方なのです。
 「まだ、僕には夢がある。でも、僕の目の届く範囲でやっていきたい。来た方が笑顔で帰れるように、最高の逸品をいつまでも提供し続けたい。」のコメント。
 最後に「今度、泊まりにいくので、そのときはスーパー接待してくださいね」とわがままを言うと「うちは温泉ないよ」と一言。って、料理長それは「スパ」です。。。