大学の頃の話 パート3(口の下の傷)

遠州ナビ山下隆宏

2006年10月13日 14:28

植田のレジデンス天白っていうアパートに住んでたっけなぁ。
できたての新築アパート。
がんばってバイトをしていたので、車も持っていました。

当時、一世を風靡したプレリュード。
サイドの席を運転手側から倒せるようになっている通称「エロリュード」。
※それが目的でこの車を買ったわけではありませんので…

名駅までバイトにいくのには、この車を使っていました。
帰りが遅く地下鉄がなくなるので仕方ないのです。

イオン水事件から、1ヶ月たった秋のある日、
またも悲劇がやまちゃんを襲います。。。。。

カラオケパブのバイトを終えて帰途についたやまちゃんを
並んできて追いぬいてくる車が1台。
なんかやまちゃんの運転が気に入らなかったのか
かなりの勢いであおってくるのです。

車はホンダのレジェンドでした。

やまちゃんも、若く血気盛ん。勝負を受けてたちました!
ぬきつぬかれつ、すごいスピードでのカーチェイス。
セナになった気分で飛ばしていたなぁ。
(この後、アイルトン・セナはプレリュードのCMに出演します。そして…レース中の事故で帰らぬ人になりました。セナとシューマッハの争いには、魅了されました)

坂を超え、超えた瞬間に信号があることを知っていたやまちゃんは、
減速します。案の定、信号は赤。止まるやまちゃんのプレリュード。

「キキーッ」
後ろから、ものすごい急ブレーキの音。
「ドカーン」

すごい勢いでぶつけられたので、一瞬、体が浮かびました。
「この野郎」
って車を降りると

なんとレジェンドは急にバックをして、走りさったのです。
とりあえずナンバーを覚えなきゃっと
「7358」
口で 7358と連呼しながら、自宅に帰り、
早くメモしなきゃと焦るばかり。

たまたま、アパートの入口の電灯が切れていました。
真っ暗で何も見えません。走ってとおりすぎようとするやまちゃんは、
何かにつまづき転びます。
そこには自転車が倒れて、とがった何かが、顔に刺さりました。
「いてぇ〜」
顔をさわると、ものすごい勢いの出血。
血だらけで部屋に辿り着き鏡を除くと、口の下が3cmぐらいさけてるではないか!

友達に電話して、助けに来てもらい、夜中の2時すぎだったので、緊急当直医を調べてもらって病院に向かいました。
ついた先の看板を見ると

「宮田胃腸外科」

なぜか、宮田胃腸外科なんですよ。
まぁ、とにかく、手当てをしてもらわなければと中に入り、待っていると、眠そうな顔で医院長がでてきました。やまちゃんの顔を見た瞬間、

「おっ、お騒がせ、大学生」
先生、いちおう患者なんだから、そりゃないっすよ。
「こりゃひどいな〜。あと残っちゃうかもね〜」
なんとかしてくださいよと思いながら、痛みをこらえるしかありません。

なんとかオペを終え、その足で天白警察署にむかい、当て逃げされたことを報告。
「う〜ん、見つかればいいけど、どうかな〜」
などと気楽なことを言っている警察を見て、次の日、自ら陸運局にナンバーを調べにでかけました。そして見事に、三河ナンバーのレジェンドを探し出し、持ち主を確かめ、仕事先をつきとめ、電話をかけました。
「昨日、あて逃げされたものです。会ってくれますよね。」

待ち合わせ場所は、さっきコメントで大塚くんが書いていた
「ロイヤルホスト」。
大学の話、第一話で書いたとおり、カラオケパブのお客様は見かけがゴツイ方が多かったので、一緒につきあってもらいました(反則だ〜)
会って話を聞くと、なんと無免許運転。そりゃ、逃げるはずだわ。

「で、この顔の傷。どうしてくれるの?」…ちょっと低いトーンで

ここから先は、ご想像におまかせします。
まぁ、やまちゃんは、やさしいですから、いじめてないですよ〜。

そんなこんなで、やまちゃんの口の下(右側)には
今でもそのときの傷が残っています。